古紙の役割は?
紙は細かい繊維の集まりであるパルプからできています。古紙はこのパルプ造りに使います。
製紙会社は集めた古紙を溶かし、木材由来の繊維をすき直して紙にしています。繊維のリサイクルが古紙の本質です。
古紙だけであらゆる種類の紙を造れるわけではありません。再利用の度に繊維が傷んでしまうからです。
紙のリサイクルは通常5回ほどが限度とされています。強度が必要な紙には植林木や間伐材から取り出す強い繊維を混ぜる必要があります。古紙を使えば森林伐採を減らし紙を大量に生産でき、
原料として木材より価格が安いメリットもあります。
そもそもなぜ紙を種類ごとに分別しなくてはいけないの?
紙を分別するのは、缶やビンの分別と同様、リサイクルルートに乗せるためです。古紙にはたくさんの種類がありそれぞれ用途が違います。だから分別が大事になります。ごみとして焼却したり埋めたりするものを少しでも減らし、最終処分場を延命化しようという理由もあります。
新聞紙はトイレットペーパーにリサイクルされるの?
新聞紙からつくるトイレットペーパーはほとんどありません。回収業者が回収後にトイレットペーパーを置いていくのは集めた新聞でつくっているわけではありません。古紙と交換するのは、ごみ袋でもたわしでも構わないのですが紙を回収して紙製品と交換するというほうが素直な印象を持たれるからだと思います。
集団回収ってなんのこと?
子ども会や町内会、PTAといったグループ単位で行う資源回収です。報奨金制度がある地域も多く、登録するとグループに一定の金額が支払われます。